清水屋旅館について
歴史息づく善光寺の門前宿
代々の想いを後世へ守り繋ぐ
明治初期から改築を重ねてきたため、さながら建物自体が文化財です。古さも目立ちますが、至る所に過ぎ去りし歴史の面影を残す、風情ある空間です。
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創業明治9年
表参道唯一の純和風旅館当館は明治9年に商店として産声を上げ、明治24年に宿泊業へと転換し、中央館 清水屋旅館として歩みを始めました。
現在は表参道唯一の純和風旅館として皆様をお迎えしております。
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代々守り続ける歴史と風格
より良いご滞在を追求し、改築を重ねた回廊屋敷創業時から建物を支える柱や明治初期に描かれた襖絵、職人の技が光る彫刻や組子天井など、大切に受け継いできた歴史が至る所にあふれ、しみじみとした日本文化を感じていただける場所です。迷路のように入り組んだ回廊屋敷をお愉しみください。
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世代を越えて紡ぐ想い
館内に満ちる、慈愛と熱意古い建物を維持し続けることは想像以上に汗をかきますが、これまで代々怠らず毎日丁寧に手入れをしてきたからこそ、清水屋旅館の建物は現存しています。世代を超えて守り繋ぐ尊さと趣あふれるしつらえに、目には見えない清水屋一家の想い、幽玄の価値を感じ取っていただけたら幸いです。
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善光寺より徒歩5分の門前宿として
明治中期から昭和初期に一気に善光寺の参拝客が増え、昭和20年代後半には観光ツアーも流行し、善光寺至近の清水屋旅館はこれまで数多の参拝客をお迎えして参りました。善光寺詣りの宿なら、徒歩5分の当館が最適です。 -
一期一会で磨かれた滑らかな回廊
館内の手すりは善光寺詣りの宿泊客に長年触れられたことでつるりと磨かれ、廊下の板張りも滑らかで足馴染みの良い歩き心地になっております。太鼓橋や石灯篭は、大正時代に中庭をなくし曳家をしたため現在の形となりました。
中央館 清水屋旅館の歴史
縁ある篆刻家
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中村蘭台(二世)
著名な篆刻家、初代 中村蘭台の二世で、関東大震災の際に清水屋旅館に疎開。疎開中に彫った様々な作品は現在も館内に複数遺しております。玄関には篆書で「中央館」と彫った作品を掲げています。氏は、香淳皇后の印も刻したことがあるとされています。 -
中村蘭台(初代)
近代日本の印人を代表する篆刻家の一人。篆刻は石に刻すのものが一般的ですが、蘭台は木印を好み、その鈕を刻したり、更に木額や欄間・印盒・筆筒・香筒などの工芸の分野にも篆刻の枠を広げ、独自の刻風を打ち立て多彩な作品を数多く遺しました。